おまじない。おまじない。
重そうにバットを選んだ僕は
「打てる、打てる」と反復して
言い聞かせながらバッターボックスに
立った。
ジリジリ ジリジリ
自分より30cmくらい身長の高いエース。
東京都の選抜に選ばれていた。
急速は早く、コントロールもいい。
打てる自信はこれっぽっちもない。
緊張と暑さでボーッとした。
「ストライーーーーク!」
アンパイアの声が球場に響く。
近所の家に聞こえるくらい響く。
僕は力いっぱいバットを握った。
おまじない。おまじない。
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